今年10月に国連の障害者権利委員会から出された「脱施設化ガイドライン」の日本語訳が出ました。
このガイドラインは、障害者が施設生活より、それぞれ地域で自立した生活を送ることを強く言っており、締約国にはその整備を求めています。具体的は
・施設の特徴。
・施設はグループホームなどの様々な呼称があるが、それらはすべてが、脱施設化の対象であること。
・パーソナル・アシスタンス、日本で言うと、対象の制限撤廃にした、重度訪問介護などの地域支援の作り方。
・子どもの施設収容は危険であり、子どもを施設に入れる圧力の増大につながる分離教育への措置を防ぐべき。
・パーソナルアシスタンスは高齢者も使えるようにすること。
・いまも施設にいる障害者や施設経験者を丁寧に支援しながら施設から出て行ってもらうこと
・地域で暮らすための支援。
・施設収容に対する国の責任と賠償のあり方
などについてしっかりと書かれています。なかでも、施設にいる障害者や、施設収容の経験者にどのように、尊厳を守りながら、地域で暮らしてもらえるかについて、丁寧に書かれているところが印象的です。
これは、脱施設化を求める私たち運動家の北斗星になると考えます。
ご一読ください。
★脱施設化ガイドラインとその原案への世界の意見≪JD仮訳その④≫に、
『緊急時を含む脱施設化に関するガイドライン』を追加しました。
URLはこちらです
https://jdnet.gr.jp/report/17_02/170215.html#6
2022/11/29
国連「脱施設化ガイドライン」日本語訳
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